011-020



誰も
神なんて望んでなかった

神なんて
信じていない世界で


本当に
神は必要ですか?



漆黒の闇の中

何も出来ずに立ち尽くして
ただ泪だけが流れていく


何も出来なくて愚かだった

今も其処で囚われたまま



柔らかい肉を切り裂いて
流れ出る紅い雫

零れ堕ちて広がる


紅い罪の証
なんて魅惑的なのだろうか



唯一 貴方だけに
忠誠を誓います

何があろうとも護り抜きます
永久に誓います


だから
見捨てないで下さい



ずっと
偽り続けていた

でも
罪悪感なんて感じなくて


それさえも
ただの日常になっていた



その言葉が
僕を締め付けて
捉えて離さないから

僕は涙さえも流せずに
何も出来ずに其処にいた



滴る紅い雫
仄かに鉄のにおい

忘れられない傷痕
君の表情 君の叫び

僕自身の罪



雨の日には
君の為に唄おう

曇りの日には
君の為に涙する

晴れた日には
君を迎えに行こう



暗闇に浮かぶ白

何もかも
飲み込もうとする暗闇

吸い込まれそうな白

白は暗闇へ 暗闇は白へ



偉大なる神よ
我の願いを聞き届けて下さい

もう
この世界が罪を重ねなくていい様に


早く 早く
此の世界を壊して下さい