101-110
惑いながら、何処へ眠り続けるの?
小さな、祈りの届け方
例えばね、花曇りの中で君と逢瀬するとして
貴方を想う感情が消えて逝く前に、
君が触れてくれた、感情が弾け飛ぶ
叫んでも、此の聲は届く術を知らない
ありがとう、とさよならを告げたいの
何度も拒否しても、貴方の記憶は消えない
霞んでいく君に手を伸ばそう、と
夢見心地だったから、定かではないけれど


111-120 泪で霞んでいく、君の涕痕が溶けていく
それが、恋というのなら、 私は何処までも堕ちて逝けるわ
小さなお願い、誰も聴き届けないでください。
貴方の聲が聴きたい、という想いに波紋が広がる
貴方に逢いたい、という、隠した気持ちが溢れる
うっすらと浮かんだ、月を背に
君は私の黒い感情の靄から、産まれたの
痛みの其の先に、貴方が霞む
君に綴る、最愛の終焉
欺瞞に満ちた、感情の渦に呑まれていく


121-130
夜を飾った、月明りに、 秘密の箱庭
例えば、君の大荒れ予報をする
私は何処まで、飛んで逝けばいいの?
例えば、其処に君がいるという夢想に融けていく
耳を塞いでいても、貴方の聲が聴こえるの
貴方なしじゃ、生きていくのが 辛すぎるの、
君に囁くのは、愛の言葉だけ、
消えぬ様に、祈り続けましょう
星降る最期の日に、(約束を致しましょう)
私の中で貴方を殺した日から、幾年経ちましたか、


131-140
貴方が私を想ってくださるなら、
霞んでいく世界を手放したかった
つまらない、の(ぜんぶ、きえて)
君を独りで、貸し切りできたらいいのに
君が遠過ぎた、あの日 さよなら、なんだね
嗚呼、此の人は違うと直感が騒いでいる
君に囁いた言葉の続き、云えないまま
傷付いた羽根が 紅く染まっていくの、
囚われたのは鳥籠、それとも鳥籠の中の鳥、(いいえ、真実は鳥籠の外の貴方)
記憶に沈んだ、君の面影を水葬


141-150
涙を流しました、涸れたはずなのに
やさしい、雨は私の罪を嘲笑う
抱き締めたまま、君の名を何度も呼んだんだ
貴方への想いを、踏み外した
いっそ、其の細い首ごと手折ってしまおうか
囚われるより、捕えておきたい、
君の追憶に溺れてしまいたかった、
折り重なった君の哀しみを金糸雀は唄った
君の嗚咽が心臓に辿り着く前の、
君を葬り去る幻想の楽園に、堕ちた片羽


151-160
咲かなかった、君の花を 弔う哀しい泪
君を刻み付けた、僕の皮膚の上を、辿る泪雨
さぁ、早く僕の名を呼んで
君に血濡れた接吻、泪に沈む前に
貴方を求めて伸ばした腕の行方を、誰も知らない
いつかのゆめのさきの、しらぬゆめ
夢に沈む、愚かな聖母さま、
私の弱ささえ、見透かして、 貴方は笑ったの
君を想うほど、頭が割れる様に痛む
溢れ落ちていく想いを受け止める貴方の掌は何処、


161-170
君の想いに口付け、(さよなら、なんて云わせないよ)
君がくれた痛みに沈みながら、(君の歪んだ表情に恋する)
君の首筋に紅い痕をつけたくて皮膚を噛みきる刹那、
忘れていた呼吸の仕方(君の隣で、思い出したんだ)
夢に沈んだ貴方の躯を、掬いあげる腕は
君の血で滲んだ、僕の泪
君が鳥籠の中から、哀想歌を落とした
消えて光になった、かみさまへ
繋いだ記憶に結んだ過去の、ゆめ
今は君の温かい記憶に、縋ったまま


171-180
君の世界が木霊して、僕を呼ぶ
優しい世界に呑まれる、君の手を放したのは僕だった
君の手を離した刹那から、(君を喪う恐怖に気付けばよかった)
君を天へ、僕は地に堕ちて
祈り溢るる天に、 想いを重ねて
君の手を強く握ったのに、握り返す君の手は無く
言葉でしか、護る術を知らないんだ
そして、君は孤独に融けて逝く
せめて、君の哀しみが嘘となって(偽りまみれの君へ)
君にしかない総てで、僕を包んでよ


181-190
君を喪う最果てで、君を想う
もう、偽りの大丈夫を紡がなくていいんだよ、
踊りませう、現など忘れて、
僕の動いている心臓を、君への想いごと、貫いてよ
ゆめにとけぬまま、きみをわすれる
君の眠りの先に、(僕の孤独が広がった)
やっぱり、君は過去のままなんだね
いつかの記憶の君に、逢いに行こう
君の記憶さえも、私を思い出してはくれない
血濡れたその上を素足で歩いていく、君へ


191-200
埋め立てた想いに、水を遣りました
ぐにゃり、と世界が歪んだまま(君を探したまま、)
君を想ふ、その世界で狂気が産声をあげる
さよなら、の準備を(最期の宴は僕の血で彩って)
叫んだ聲が虚空に呑み込まれてしまう前に
君の命と引き換えに、痛みを差し出した、の
散ってしまうその時まで、傍にいたいから
君の柔らかさに、笑んだ(好きだよ、)
君に流れた深紅のそれは僕の口唇を紅く染める
少しだけ、(君への想いさえ忘れてしまいたかった)