惑いながら、何処へ眠り続けるの? 小さな、祈りの届け方 例えばね、花曇りの中で君と逢瀬するとして 貴方を想う感情が消えて逝く前に、 君が触れてくれた、感情が弾け飛ぶ 叫んでも、此の聲は届く術を知らない ありがとう、とさよならを告げたいの 何度も拒否しても、貴方の記憶は消えない 霞んでいく君に手を伸ばそう、と 夢見心地だったから、定かではないけれど 111-120 泪で霞んでいく、君の涕痕が溶けていく それが、恋というのなら、 私は何処までも堕ちて逝けるわ 小さなお願い、誰も聴き届けないでください。 貴方の聲が聴きたい、という想いに波紋が広がる 貴方に逢いたい、という、隠した気持ちが溢れる うっすらと浮かんだ、月を背に 君は私の黒い感情の靄から、産まれたの 痛みの其の先に、貴方が霞む 君に綴る、最愛の終焉 欺瞞に満ちた、感情の渦に呑まれていく 121-130 夜を飾った、月明りに、 秘密の箱庭 例えば、君の大荒れ予報をする 私は何処まで、飛んで逝けばいいの? 例えば、其処に君がいるという夢想に融けていく 耳を塞いでいても、貴方の聲が聴こえるの 貴方なしじゃ、生きていくのが 辛すぎるの、 君に囁くのは、愛の言葉だけ、 消えぬ様に、祈り続けましょう 星降る最期の日に、(約束を致しましょう) 私の中で貴方を殺した日から、幾年経ちましたか、 131-140 貴方が私を想ってくださるなら、 霞んでいく世界を手放したかった つまらない、の(ぜんぶ、きえて) 君を独りで、貸し切りできたらいいのに 君が遠過ぎた、あの日 さよなら、なんだね 嗚呼、此の人は違うと直感が騒いでいる 君に囁いた言葉の続き、云えないまま 傷付いた羽根が 紅く染まっていくの、 囚われたのは鳥籠、それとも鳥籠の中の鳥、(いいえ、真実は鳥籠の外の貴方) 記憶に沈んだ、君の面影を水葬 141-150 涙を流しました、涸れたはずなのに やさしい、雨は私の罪を嘲笑う 抱き締めたまま、君の名を何度も呼んだんだ 貴方への想いを、踏み外した いっそ、其の細い首ごと手折ってしまおうか 囚われるより、捕えておきたい、 君の追憶に溺れてしまいたかった、 折り重なった君の哀しみを金糸雀は唄った 君の嗚咽が心臓に辿り着く前の、 君を葬り去る幻想の楽園に、堕ちた片羽 151-160 咲かなかった、君の花を 弔う哀しい泪 君を刻み付けた、僕の皮膚の上を、辿る泪雨 さぁ、早く僕の名を呼んで 君に血濡れた接吻、泪に沈む前に 貴方を求めて伸ばした腕の行方を、誰も知らない いつかのゆめのさきの、しらぬゆめ 夢に沈む、愚かな聖母さま、 私の弱ささえ、見透かして、 貴方は笑ったの 君を想うほど、頭が割れる様に痛む 溢れ落ちていく想いを受け止める貴方の掌は何処、 161-170 君の想いに口付け、(さよなら、なんて云わせないよ) 君がくれた痛みに沈みながら、(君の歪んだ表情に恋する) 君の首筋に紅い痕をつけたくて皮膚を噛みきる刹那、 忘れていた呼吸の仕方(君の隣で、思い出したんだ) 夢に沈んだ貴方の躯を、掬いあげる腕は 君の血で滲んだ、僕の泪 君が鳥籠の中から、哀想歌を落とした 消えて光になった、かみさまへ 繋いだ記憶に結んだ過去の、ゆめ 今は君の温かい記憶に、縋ったまま 171-180 君の世界が木霊して、僕を呼ぶ 優しい世界に呑まれる、君の手を放したのは僕だった 君の手を離した刹那から、(君を喪う恐怖に気付けばよかった) 君を天へ、僕は地に堕ちて 祈り溢るる天に、 想いを重ねて 君の手を強く握ったのに、握り返す君の手は無く 言葉でしか、護る術を知らないんだ そして、君は孤独に融けて逝く せめて、君の哀しみが嘘となって(偽りまみれの君へ) 君にしかない総てで、僕を包んでよ 181-190 君を喪う最果てで、君を想う もう、偽りの大丈夫を紡がなくていいんだよ、 踊りませう、現など忘れて、 僕の動いている心臓を、君への想いごと、貫いてよ ゆめにとけぬまま、きみをわすれる 君の眠りの先に、(僕の孤独が広がった) やっぱり、君は過去のままなんだね いつかの記憶の君に、逢いに行こう 君の記憶さえも、私を思い出してはくれない 血濡れたその上を素足で歩いていく、君へ 191-200 埋め立てた想いに、水を遣りました ぐにゃり、と世界が歪んだまま(君を探したまま、) 君を想ふ、その世界で狂気が産声をあげる さよなら、の準備を(最期の宴は僕の血で彩って) 叫んだ聲が虚空に呑み込まれてしまう前に 君の命と引き換えに、痛みを差し出した、の 散ってしまうその時まで、傍にいたいから 君の柔らかさに、笑んだ(好きだよ、) 君に流れた深紅のそれは僕の口唇を紅く染める 少しだけ、(君への想いさえ忘れてしまいたかった) |